
斎藤副社長は、社会課題の解決がビジネスの中心となる時代であり、日本が「課題先進国」として、その解決策を世界に先駆けて提示していく重要性を強調しました。その中でJALは、代替航空燃料の開発、航空貨物を通じた人手不足問題への貢献、地域活性化事業、移動による孤独・孤立問題の解消など、具体的な社会課題解決への取り組みを進めているとのことでした。
また、コロナ禍で移動が制限される中、「移動には価値がある」という信念のもと、社内の「JAL未来価値創造プロジェクト」を立ち上げた経緯も紹介されました。予防医学者の石川善樹氏の「移動はウエルビーイングを高める」という考え方に触れ、移動の回数や距離が多いほどウエルビーイングが高いというデータが示されました。最後にJALは、安全・安心な航空インフラの持続性を確保するだけでなく、移動を通じて人々の幸福を創造する価値を提供していくことを目指しているとの力強いメッセージがありました。

その後の質疑応答では、フロアから、JALフィロソフィの現場への浸透をどうやっているのか、不採算路線を撤退するときの社員の心情、そしてコロナ禍におけるJALの対応など、多岐にわたる質問が寄せられ、盛況のうちに講演会を終えることができました。

