昨年の11月までは予算未達で修正予算を組む病院もありましたが、12月は過去最高の在院数を記録し、皆さんの意識の変化が良い数字として表れました。医療収入においても、人口減少などの外的要因がありながら、多くの病院が前年度目標を上回っています。年度末に向け、原価低減も含め、このまま気を引き締めて走り抜けてください。
2025年の目標であった「伝統ある健育会文化の基盤をつくる」ことは、単なる黒字化だけでなく、効率的で質の高い医療を提供するという目的で掲げられました。この目標は、残念ながら未だ達成できていないように感じます。
これは「愛情を持って親身な対応」が皆さんにしっかりと定着されていないことが原因です。医療人としての哲学が無意識レベルで自然と実践できるようになって初めて「愛情を持って親身な対応」をすることができます。
哲学がしっかりと浸透し「愛情を持って親身な対応」ができたとき、私たちは胸を張って「人間の尊厳は平等である」と主張することができます。人間の尊厳は何よりも尊いという医療人としての哲学をさらに徹底して根付かせるよう努めてください。
マンパワー不足を補うためのIT化は、業務の効率化を通じて皆さんの心に余裕を生み出し、より「親身な対応」を実現させるための投資でもあります。今年度の残りの期間で、IT活用の目的と意義をしっかりと理解するようにしてください。
来年度の重要課題は「リーダーシップ」です。明確なゴールがあるスポーツとは異なり、私たちの仕事は、目標に向けて意識を保ち続け、チーム力を強固にすることが難しいのが現状です。だからこそ、強いチームワークを確立することができれば、健育会グループは日本の医療に貢献できる、卓越した病院・施設になれると確信しています。
その実現のためには「チームに貢献できた」「仲間の役に立っている」と実感できる環境作りが不可欠です。
そのためにも、管理者の役割を今一度見直していただきたいと思います。
管理者の皆さんには、単なるルールの徹底だけでなく、自らが学び、独自のリーダーシップを確立することを求めます。特に部長職の方は、採用や教育の当事者として行動を起こしてください。その懸命な姿はスタッフの目に留まり「私も頑張ろう」という意欲を引き出し、離職率低下やチームの一体感の強化につながっていくでしょう。
一年後のあるべき姿に向かい、「Our Team」として全員が経営やチーム作りに参加し、絆を共有するような環境作りを徹底するようにしてください。

