さらに、民間病院の神髄といえる「チャレンジ精神」を体現しているのが西伊豆健育会病院の事例です。
かつての西伊豆地域では、病院へ搬送される途中で出血多量により命を落とす患者さんが少なくないという重大な課題が存在していました。地域から「救急病院を開設してほしい」という切実な要望を受けた私は、地域から求められる医療の提供こそが最も重要であると判断し、救急病院の設立へと踏み切りました。
救急現場においては、当直医の専門分野や肩書などは重要ではありません。「目の前の患者さんを救う」ことこそが最優先事項です。
このような対応を可能にしているのも、まさに民間病院だからこそといえます。多くの公立病院などでは「専門外の医師が治療にあたり、トラブルや訴訟に発展しては困る」といった懸念から、受け入れを辞退する事態も散見されます。しかし健育会グループでは、あらゆる責任を理事長である私が背負うという明確な姿勢を貫いています。だからこそ、西伊豆健育会病院は開院から30年余りにわたり「絶対に救急を断らない」という誓いを維持し、現在もその使命を果たし続けているのです。
コロナ禍という未曽有の危機にあっても、健育会グループは迅速な決断力と社会的使命感を胸に、大きな挑戦へと足を踏み出しました。当時、回復期リハビリテーション施設であった石川島記念病院を、新型コロナウイルス感染症の専用病院へと大胆に切り替えたのです。この先駆的な取り組みは、ニュース番組『報道ステーション』でも大々的に取り上げられました。
健育会グループでは、新たな取り組みに対する責任の所在を明快に定めています。多くの公的な施設では、責任の所在が不透明で、前例のない試みに対して抵抗感を示す傾向が少なくありません。しかし私は、皆さんが踏み出すあらゆる挑戦に対し、自らがすべての責任を負う決意を固めています。
私は、レベル3以上のインシデントに関しては、24時間オンコール体制で瞬時に報告を受け、把握しています。これは万が一の不測の事態が生じた際、皆さんを全面的に守り抜くための措置です。責任は私が必ず取りますので、皆さんは決して臆することなく、新しいことに果敢にチャレンジしてください。
ここで健育会グループの「ミッション」「ビジョン」「バリュー」について詳しくお話しさせていただきます。

