Vol.352 2026年度健育会グループ新入職員中途研修を実施しました

健育会グループのミッションである「光り輝く民間病院グループ」としての取り組みは、国の財政に依存し柔軟な動きが取りにくい公的な病院に対し、「スピード」と「チャレンジ精神」という民間の強みを活かして大きな力を発揮してきました。従来の枠組みに囚われず、自由な発想と強い行動力を発揮する経営は、今後いっそう厳しさを増していく医療・介護分野において欠かせない軸となるはずです。

また、ビジョンには「クライアントの心を豊かにする病院・介護施設グループ」を掲げています。このビジョンを達成する上で不可欠なのは、「何を果たすべきか」「どのような姿を目指すのか」という理念を具体化することです。
経営資源や地域ごとの特性に応じて、それぞれの病院や施設に求められる役割は異なります。まずは自身が所属する病院・施設の理念をしっかりと胸に刻み、職場内の仲間と積極的に意見を交わし合うよう心がけてください。

公立病院に勤務する私の知人である医師が、「毎日全力で業務にあたっているにもかかわらず、収支は赤字のままだ」と悩みを漏らしていました。その根底にある最大の要因は、職員一人ひとりの向いているベクトルが不揃いになっている点にあると私は考えています。いくら個々が誠心誠意努力を重ねていても、目指すべき方向性がバラバラでは組織は迷走してしまいます。職員全員の力が同じゴールに向かって一つに結集してこそ、はじめて効率的で質の高い病院経営が達成されるのです。

バリューでは、「7つのクライアント」が期待する価値に応えることが求められます。同じ病気や年齢であっても、患者さんが望むものは一人ひとり異なります。
そうした個々のニーズを職員全員で共有・把握し、それぞれに最適な医療サービスを届けることができる病院を私は「質の高い病院」だと考えます。
患者さんの期待をチームで共有し、柔軟にアプローチを変えていく。職種の枠を超えて補い合い、全員参加で臨むスタイルこそが、私たちが目指すチーム医療の姿です。

私は医療・介護を「究極のサービス業」であると考えています。医師であれば、きちんと患者さんの目を見て信頼を寄せてもらえるような言葉をかけているか。看護師は、ナースコール越しであっても温かな声を届け、安心感を与えられているか。プロフェッショナルとしての専門技術を高め続けるのと同時に、接遇において求められる立ち振る舞いを常に意識し続けてください。

健育会グループでは、創立70周年を機に「全員参加型のOur Team経営」を目標に掲げています。「Our Team経営」には「安全」「確固たる経営」「愛情を持って親身な対応」の3つの要素があります。患者さんやご利用者に対し「安全」な医療を提供することを大前提とし、その中で「確固たる経営」を行います。

自分たちの部署だけの経営管理にとどまらず、健育会グループの一員として組織全体の経営に携わっているという意識を持ってください。互いに協力し合いながら工夫と創造を重ねる「Our Team経営」が極めて重要です。こうした意識と実践が組織全体に深く浸透していけば、健育会グループの経営基盤はより一層盤石なものとなるでしょう。

「確固たる経営」を行うことで、皆さんの心にはゆとりが生まれます。「愛情を持って親身な対応」は、皆さんの心にゆとりがあってこそ初めて実現できるものです。「愛情を持って親身な対応」をすることで、患者さんやご利用者に幸せホルモンを生み出してもらい、自身の治癒力を高めてもらうような医療・介護ケアを目指してください。