また、「人間の尊厳は平等」という医療人としての哲学についても意識するようにしてください。人間は生まれながらにして独自の個性や感性、能力を持った、誰もがかけがえのない存在です。「口から食べる、尿意・便意を自覚する、立位・歩行ができる」。患者さんやご利用者が、これらの動作を自立して行うことが困難になったとき、どうすれば以前のような姿を取り戻せるのか。その手立てを職員の一人ひとりが自分のこととして捉え、議論を重ね、「Our Team」で取り組んでください。
私はすべての患者さんやご利用者に、最後の瞬間まで一人の人間としての尊厳を尊重されたままその人生を全うしていただきたいと切望しています。命の灯火が消えゆくときは、誰しもに必ず訪れます。その際、その人らしさや尊厳を守る措置を優先すべきか、それとも延命措置を第一とすべきか、重い決断を求められる場面に直面します。いざその時を迎えた際に最適な選択ができるよう、日頃からご本人やご家族と誠実に向き合い、互いに心を寄せ合えるような深い信頼関係を育んでいってほしいと思います。
最後に、私から皆さんへの約束をお伝えします。私は皆さんが「医療・介護に携わる者としての使命感」が育つ環境を作ります。そして、健育会グループが進むべき道を「Show The Flag」として、これからも私が皆さんに示し続けます。
皆さんが迷うことなく新たな挑戦に踏み出せるよう、いかなる事態が生じようとも、理事長である私がすべての責任を取ります。安心して思い切った挑戦を重ねてください。
皆さんと共に「光り輝く民間病院グループ」として日本の医療を支えていけることを、心より願っています。
今回の研修を通じ、自身の役割を全うすることの大切さ、Our Teamで届ける質の高いサービスのあり方、そして自身が所属する病院・施設が進むべき方向の重要性を改めて理解してもらえたかと思います。これらを日々の実践へと移し、「光り輝く民間病院グループ」の実現に向けて、邁進していってください。

