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以下、理事長講話の要約

■ 創業から60年

今年、我々のグループは60周年を迎えました。皆さんが、60周年という年に入職したということは、何かの縁があるのだと思います。60年前、健育会グループは始まりました。当時は日本が戦争で負けて7年目。まだ国民健康保険の無い時代です。皆、飢えと貧困で悩んでいました。そのような中、初代理事長はひたすらに「目の前の患者さんを救う」という信念で診療を続けました。そして、当時はそれで経営が成り立ったのです。その後、私が20年前に理事長になりましたが、この20年間世の中も大きく変化してきました。創業の頃からとは時代が変わり、今では病院もしっかりと経営を行わなければ潰れてしまう時代となってきたのです。

■ 信念の大切さ

先日、60周年と言う節目の年に、天皇皇后両陛下がケアポート板橋に行幸啓されました。一つはEPAに基づいてインドネシアやフィリピンから看護師・介護福祉士を受け入れていることが評価されたようです。この取り組みは、我々のグループは政府より前に先駆けて取り組み、看護師・介護福祉士のどちらも国家試験に合格することができました。

小泉政権の元でEPAの取り組みが決まったわけですが、私は日本の若年層が少なくなる中で介護が必要な高齢者が増えていく現状を危惧し、マンパワー確保のためには外国から働く方を受け入れることが必要だとそれより以前に考えており、外国人看護師受け入れの提言を行いましたが、当時の厚生省が海外からの人材受け入れに反対していました。そこで、政府が決める前に自腹を切って海外から人材を受け入れました。その結果、今では、天皇皇后両陛下の行幸啓も賜ることができました。信念を持って病院経営をするということが、こういう激動の時代には必要なことだということです。

天皇皇后両陛下の行幸啓

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