心と体のマネジメント
私たちにとっての「質の高い練習」すなわち、皆さんにおける質の高い仕事をするためには何が必要でしょうか。まずは「心のマネジメント」です。先ほど理事長がおっしゃった「やりがい」も心を磨くという意味で、心のマネジメントになると思います。人間なので、例えばミスをした時など心が乱れます。しかしそのミスを気にしていると、さらに別のミスを起こしてしまいます。ミスを反省しつつ、前に進むことができる心・精神力を養って欲しいと思います。
もう一つは「体のマネジメント」です。健康でなければいい仕事はできません。若いから大丈夫というのはなくて、しっかり日頃の生活から体調管理をしてください。
組織力
残念ながら、我々は優勝を狙えるようなチームではありません。しかし今年もしっかりとプロバスケットボールのトップリーグであるBリーグの1部に残留することができました。その要因は何か、やはりチーム力、組織力だと思っています。また、私のチームにはスーパースターはいません。しかし、一人一人が自分が何をすべきか、自分の仕事をしっかりとわきまえてチームに貢献をしていくことで勝ってきました。自分がミスをしてしまった時に、それを人の責任に転嫁するのではなく、まず自分に向けてください。そのようなメンバーや仲間が増えれば、組織はますます強固なものになっていきます。
出会いを大切に
健育会グループの研修で、バスケットボール選手の僕がここでお話しさせていただいているのはなぜでしょうか。僕は、北海道にプロチームができるということで11年前に移籍したのですが、そのチームはわずか4年で財政破綻してしまいました。そして7年前に僕がそのチームを引き継ぎました。実はその7年前からスポンサードしていただいているのが花川病院、そして健育会グループなのです。僕を取り上げてくれたNHKの番組を、理事長にたまたまご覧いただいたことがきっかけで、現在に至るまでサポートしていただいています。そういう意味において理事長は私の恩人です。本当にありがとうございます。皆さんにもこれから様々な出会いが待っていると思います。一つ一つの出会いをぜひ大切にして、これからの人生を歩んで欲しいと願っています。
折茂選手のレバンガ北海道でご活躍の姿に私自身パワーをもらっていますし、厳しいプロの世界で27年間もの間活躍し続ける折茂選手からの言葉には重みが感じられ、新社会人の皆さんの魂に響いたことと思います。
新社会人の皆さんには、私の講話や折茂選手からのメッセージの内容をしっかりと胸に刻みながら、この研修で学んだ「社会人として最低限必要なこと」をしっかりと現場で実行し、早く一人前に成長して欲しいと願っています。