症例発表の後は、懇親会が行われました。
乾杯のご発声は教育講演を賜った太田 凡先生にいただきました。乾杯のご発声の前には「本日は、チーム症例検討会にお招きいただきまして、本当にありがとうございました。今日は多くの発表を聞かせていただきまして、大変勉強になりました。チームで取り組むことによって、患者さんがハッピーになっていく姿を多く見させていただきました。他の病院が匙を投げたような患者さんについて、健育会グループの病院・施設で幸せになっていく様子を拝見させていただき、すごいなと心から思い、やっぱり医療はチームで行うべきものであるということを、改めて強く感じました。本当に今日は貴重な機会をいただきありがとうございました。」とのお話をいただきました。
その後、参加者全員で伊豆の豊かな海の幸を中心とした食事を楽しみました。
また、会場の入り口には西伊豆健育会病院が本年開院30年目を迎えたと言うことで、病院の会員からの歩みや記念ポスターが飾られていました。
会の途中には、西伊豆町長 星野 淨晋様と、松崎町町長 長嶋 精一様からご挨拶をいただきました。特に星野様からいただいた「どんな深夜であっても、土日であっても、急病になった時には必ず西伊豆健育会病院にまず診ていただけるという安心感が住民の中にあると思います。町としてもできる限りのご支援をさせていただきながら、若者から高齢者まで住み続けられる町づくりを行っていきたいと考えています。30年と言わず、40年、50年とこれからも共に歩んでゆければと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。」とのお話を伺いながら、30年前に私が院長としてこの西伊豆健育会病院を開院した当初のことを思い出しました。
西伊豆健育会病院開院のきっかけとなったのは30数年前に、西伊豆地区で大量出血により患者さんが亡くなる事故が起こったことでした。それがきっかけとなり静岡県から西伊豆地区に救急病院を作りたいというお話をいただいたのです。「地元から望まれている場所にぜひ病院を作りたい」と私たち健育会が名乗りをあげましたが、当時の厚生省の課長からは「僻地救急60床、絶対つぶれるので、やめたほうがいい」との忠告を受けたことを、つい昨日のことのように覚えています。しかしそのような当初の予想を覆し、西伊豆健育会病院は地元の応援をいただきながら30年という記念すべき年を迎えることができ、大変嬉しく感じています。