Vol.186 ねりま健育会病院は8月下旬に満床達成予定です。

写真1:建物外観
奥行きが広い構造となっている。

写真2:100m廊下
2.5m間隔でラインを入れてあり、生活リハビリや自主トレーニングの際に距離が分かり易いように工夫している。

写真3:ガーデン
四季折々の花や果実の鑑賞、散歩ができる。地域の方にもお越しいただけるよう、開放している。

写真4:敷地内植物マップ
一年365日、いつもどこかに花が咲いているというコンセプトで34種類の花を植えており、リハビリを促している。

複合施設の臨床上のメリット
(1)老健からの視点
  • 専門的な治療が行える病院が同じ建物にあり、医療的な基盤がしっかりとあるからこそ、どのような疾患を抱えるご利用者であっても、全身をしっかりと管理して在宅復帰に結びつけることが可能となっている。
  • 老人介護保険施設において個別リハビリは1日30分と制約があるが、その中においても我々の老健はリハビリテーション専門医と専門職チームによる質の高い濃密なリハビリを行うことが可能である。
(2)病院からの視点
  • 一般的に入院した患者さんを退院後も継続的に担当させていただく場合、外来リハビリを活用してもなお、その状態が徐々に悪くなることは往往にして起こることであるが、そのような時に我々の複合施設においては老健を活用し、リハビリテーションを実施して基礎体力を回復させ、生活リズムを立て直すことで、再び患者さんを家に戻すことが可能である。
  • 病院は老健を持つことで「超高齢社会に対応できる」という強みを持つことができる。
複合施設の運用上のメリット
(1)教育面
  • 病院と老健の垣根をなくし、同じ次元で教育を行うことで、質の高い教育の機会を、全ての職員に与えることができている。
  • 病院と老健で人事ローテーションを行い、職員がそれぞれの特徴を理解することで、一体感を持った複合施設の運用を行うことができている。
(2)事務管理面
  • 病院と老健が同じ建物内にあることによって、同一の作業をまとめることができるというメリットがある。
  • 厨房については病院と老健が一つの給食設備で食事を作っているため、メニュー面での工夫はもちろん必要であるが、作業面においてもコスト面においても非常に効率的な運用が行われている。

健育会グループ病院・施設においても大泉学園複合施設からのいい刺激を受け、さらに地域との連携を強化し、その地域において必要とされる病院・施設としてしっかりと役割を果たし、地域医療・介護の発展に貢献してもらいたいと考えています。