2018年10月27日(土)ホテルオークラ東京(東京都港区)において健育会グループ平成30年度医師研修会が行われました。
会の冒頭には私から、今回の研修の目的について以下のような話をしました。
医師研修会では、ここ数年、終末期医療の問題を取り上げています。一昨年は尊厳死協会の副理事長を務められている長尾和宏先生に、昨年はご夫婦で終末期高齢者の医療に取り組まれている宮本先生ご夫妻にご講演いただきました。今年は、箕岡医院 院長 で日本臨床倫理学会 理事である箕岡真子先生に『「終末期医療の倫理」の基礎と「DNARの倫理」~アドバンスケアプランニングの重要性~』について講演を賜ります。
健育会グループでは医師の役割を「医療における倫理の番人」「医療チームのリーダー」と規定しています。言うまでもなく、医師は患者さんに信頼されなければなりません。
終末期医療だけに留まらず、高齢の患者さんの病状が急変したときに、侵襲的な処置をするのか、それとも非侵襲的な処置で診ていくのか。もちろん患者さんご本人やご家族の意向を尊重すべきですが、多くの場合「どうしたらいいのか、わからない」と言うのが、患者さん・ご家族の思いではないでしょうか。そのような時に医者は、リーダーシップをとって患者さんにとって一番いい方法へと導いていかなければならないと考えますし、そのためには人間力と高い倫理観が必要だと考えています。今日の研修会においても、さらに皆さんの魂に磨きをかけていただきたいと考えています。