昨年のこの会で私は「せっかく良いテーマをあげているので、2年以上続けて同じテーマに取り組むなど、フォローアップ研究に積極的に取り組んでほしいと考えています。」という話をしましたが、今回リハビリテーション部門の熱川温泉病院の発表が、「高齢者の非特異的腰痛と身体機能の関係性」について昨年の研究をより深める視点で研究された内容となっていました。今年の演題が全体としてレベルアップしており感動しました。また叶谷先生からの講評でも少し触れられていましたが、看護部門でセラピストから、リハビリ部門で看護師からも質問が出ており、「グループで職種を越えた学び合いが行われていたこと」や、「質疑応答の内容がいずれもレベルが高く議論の質が深まっていること」を感じました。発表内容や質疑応答も含めて、ここまでできる医療法人グループはなかなかないのではないかと感じています。このことは健育会グループの今年のスローガンである「健育会は、心・技・協。皆で風を起こし、ビジョンを達成します!」の「心・技・協」の実現ということとイコールであり、大変うれしく思います。
とはいうものの、座長からのコメントにもあるように、まだまだ改善できる点はたくさんあります。頂いたアドバイスをしっかりと取り入れていくことで、さらに充実した研究に繋がっていくと思います。ぜひ今回の研究の成果を積極的に外部の学会で発表していくという気概で、次年度に向けて継続性のある高いレベルを目指して研究を続けて欲しいと思います。