Vol.201 第14回 チーム医療症例検討会 in ねりま

講演に続いて行われた症例発表は、前述の通り介護10題、病院8題の計18題でした。

発表では映像が使用され、介護施設の入所者の方の生き生きとした姿や、病院の患者さんの患部や治療後の状態なども、大変わかりやすくなりました。

前半の介護の発表の後は、座長を務められた淑徳大学短期大学部名誉教授の亀山幸吉先生から、1演題ごとに的確な講評をいただきました。全10題に共通する感想として「ご本人様の意思を尊重した点など、具体的な内容が表現された発表でした。昨年、厚生労働省から人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関する指針が示されました。その中では、高齢者本人がどんな生き方を願い、どんな治療やケアを望むかについて日頃から話し合う『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)』という意思決定支援計画を重視するとしています。
本日の皆さんの発表をお聞きして、改めて学ぶことができました」と総括されました。

病院の発表では、ねりま健育会病院院長の酒向正春先生に座長を務めていただきました。発表後は酒向先生が、ご自身の経験やお考えも交え、各演題に関して丁寧な講評を述べられました。全体を通して「年々チーム医療の重要性が高まってきていると思います。本日はご協力ありがとうございました」とコメント。症例発表を締めていただきました。