Vol.250 オミクロン株による感染拡大重田院長に聞く 石川島記念病院の現状

最前線で戦う医師が感じる現在の医療業界とは?

医療は非常に圧迫されています。満床の状況では診ることができる患者さんがどうしても限られてしまう。また、回復期のリハビリテーション病院は都内にたくさんありますが、院内感染は起きています。脳疾患や整形疾患など緊急を要する方が救急であふれ、受入れされていない状態。医療崩壊は起きているのです。都が公表している病床使用率が50%に満たないにも関わらず、当院は1月21日からずっと満床で運用しています。当初は区中央部の患者さんをメインに想定していましたが、実際には都内幅広くから来院されています。

当院は回復期リハビリテーション病院です。現在、回復期リハビリテーションの患者さんの行き場がなくなっていることも事実。回復リハビリテーションを再開させることも使命です。コロナ対応とリハビリの併用は容易ではありません。感染状況を加味しながらどう再開するかが今の課題だと感じています。