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自分の思いを言葉で伝えたい
~「おめでとう」をビデオレターにて~
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介護老人保健施設 ライフサポートひなた
介護福祉士 川本 裕幸
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自分の思いを言葉で伝えたい
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- 笑顔を取り戻すまで
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介護老人保健施設 しおん
介護福祉士 奥田 秀和
前半の発表を終えて、亀山名誉教授から講評をいただきました。
難しい内容ですが、多面的な成果のあった症例だと思います。聴覚障害者は、旧優生保護法では劣っているとされ、報道されてきた通り不妊手術も強制されてきました。東京高裁はこれを人権侵害だとして、昨年には国に賠償補償を求めることが示されました。また、症例内にあった「本来あるはずの社会性」も非常に重要だと思いました。
改めて自立とは何か?という突端に触れて頂き、非常に参考になりました。「得意なことに着目し、社会参加の機会を作る」というのは重要な指摘です。中途障害の方は、得意なことを忘れていることも多いので、該当する症例があればぜひ生かして欲しいです。
タイトルにある「動ける自由を取り戻せ!」は非常に重要なテーマです。私たちができることを考えた時にまずご入居者を知ることだと指摘がありましたが、自身の現場経験によれば、問題状況に近視眼になって知ることを忘れてしまうことが多くあります。またケアマネジメント、ケースマネジメントかという問題にも関連してきます。ケアマネジメントは、ケアが始まる前後のことをマネジメントすればいいですが、ケースマネジメントは人生の全てを総合的に分析し、どんな支援が必要なのかを考えなくてはいけません。今ケアマネジメントが全面にきていますが、改めてケースマネジメントを考え直す必要があると思わされました。
認知症研究の第一人者であった聖マリアンナ医科大学の長谷川和夫先生は、ご自身も認知症になられて昨年亡くなられました。亡くなる前に講演会を聞きましたが、皆が緊張しているようだから和ませるために、と童謡を歌われました。生来優しい先生で、認知症になられても優しさは失われていませんでした。改めて、認知症で全てを失っているわけではないということを理解していくべきだと思います。