Vol.300 「健育会グループ第18回看護・リハビリテーション研究会」を開催しました

前半の各発表・質疑応答を終え、座長の生駒一憲副理事長(医療法人喬成会)から、各演題について講評をお話し頂きました。

1演題目-感覚機能と歩行安定性が重要とのことでした。今後これを実際の臨床の場にいかに落とし込んでいくかが重要になってくると思いました。

2演題目-病院でのリハビリ後、どう継続していくかという課題は、住民、医療従事者に地域でどのようにリハビリをしていくかという意識を浸透させていくことが非常に重要になると思います。今後の取り組みを期待します。

3演題目-体組織計の生体電気インピーダンス法ですが、これは微弱な交流電流を流して、細胞膜の通過時に取れる位相を位相角で表し、菌菌細胞がしっかりあればいずれ大きくなり、歩行の可否の判定に使えるという発表でした。経過データを取ったものがあるとのことで、それを一部でも示すとよりわかりやすかったと思いました。

4演題目-特定高齢者で教室に通わなかった人と通った人で、その後の介護認定に変わりがあるかが重要だと思いますが、今の研究の延長だけでは実現が難しいかもしれません。もし自治体と共同研究などが実現できれば、データを出していただければと思います。

5演題目-通所リハをしている24名で、1年間の経過時点で運動シートの確立ができなかった人と 元々運動習慣があった人を比べた結果、後者の方が伸びが大きく、運動習慣が非常に重要であることを示しました。今後は効率的に運動習慣をつけるための方策の検討が重要になると思います。

6演題目-採血が必要で複数回できないため、他の指標を使って臨床の途中経過も栄養の評価を行い、食事内容の検討などができれば、非常に有用になると思います。今後、栄養資料について検討してみてください。

7演題目-結論としましては、西伊豆地区の透析患者さんの身体機能低下が、全国に比べて非常に際立っていて、移動手段が車で歩行機会の減少が関係したのではということでした。これを防ぐ方法として、質疑では歩数計などが話に出ましたが、低活動を改善していくための取り組みが今後必要になってくると思いました。

8演題目-ウェルウォークが自動化されていないということで、どのパラメーターに注目してどのように訓練していくかということは理学療法士の腕の見せどころだと思います。

9演題目-患者年齢や、認知機能の低下、訓練内容などのもう少し詳しい内容を示していただくと、より分かりやすかったと思います。