Vol.303 2024年度新入職員研修を開催しました。

そしてチームワークの基本は、就業規則に則って行動することです。体調が悪く欠勤する際は、周囲に迷惑がかからないよう就業規則に則って欠勤届を出してもらうなど、基本的なことを必ず守ってください。そして規律正しく行動すること。規則と規律は違います。規律は、自らを律して正しく品格ある行動をすることです。これは一朝一夕にはできません。一定期間仕事をして自信がついて、患者さんや上司から褒められ、さらに研修という勉強をすることで自然と身についていきます。
健育会グループには研修がたくさんあります。毎日患者さんに携わる精一杯の日々の中で、なぜ研修をしなくてはいけないのかと思うこともあるでしょう。しかし命を扱う我々は一生勉強しなければいけません。そのために研修をしっかりとしてもらい、規律正しい医療人になってほしいと思います。

3つ目は、医療、介護に携わる者としての使命感。皆さんの中には、小さい頃に病院で助けてもらった経験から医療職を目指した人など、使命感を持ってこの仕事を選んだ方もたくさんいるでしょう。 しかし、そうではない人もいると思います。
私も親が医師だからという理由で、何も考えずに医学部に進みました。医師になった時は使命感はなかったのです。しかし大学病院で8年間勉強してしごかれ、患者さんや上司から褒められることで、次第に使命感が芽生えていきました。
ですから健育会グループでは研修制度を充実させていますし、患者さんから褒められたことはみんなで共有しようと賞も設けています。直接褒められなくても、自分たちの部署や病院が評価されていることを自覚することで、自然と医療、介護に従事する者としての使命感が強まっていくと思います。健育会グループはそうした職場環境を目指して職場を整備しています。
私も大学病院時代、毎日忙しい中で学会発表の勉強が嫌でしたが、後になって本当に役に立ちました。研究発表は大変ですが歯をくいしばって勉強してください。研究発表は、医療人に欠かせない論理的思考も身につけることができます。

今日は一般的なお話をしましたが、半年後の研修では健育会グループの目指すものをお伝えします。健育会グループは医療界の風雲児であり、特色も豊かです。代用的なことをいえば、私のライフワークは病院の株式会社化です。これについて40年間大反対をされてきましたが意見を崩さず貫いてきました。皆さんには半年間で成長して、こうしたグループの特徴を聞く余裕が出るような医療人になってほしいと思います。

この後は、業界は違いますが本物のプロの話を聞いていただきます。私は理事長職に就いて経営を勉強したいと思った時に、ある素晴らしい経営者から「本物に接しなさい」と言われて経済同友会に入り、本物の経営のプロに接しました。そのことが人間として、プロとして成長する大きなきっかけとなりました。今日お話いただくのは、日本プロバスケットボール協会ではレジェンド的存在で、全日本代表を何度も歴任し、つい数年前まで社長と監督を兼任していた折茂武彦代表です。

続いて、花川病院がスポンサードするバスケットボールチーム「レバンガ北海道」の折茂武彦社長に講演を行なっていただきました。