CI療法の事例も動画と共に紹介されました。CI療法を取り入れる際に意識する点として「課題の段階付けを行い、難しすぎず、簡単すぎないことを繰り返し続けること」「様々なリハビリを試すこと」が挙げられました。
最後に、ご自身のパーキンソン病の当事者としての経験について、パーキンソン病は「不便だが不幸ではない」という言葉で現在の心境を表し、同じ病を抱えている俳優のマイケル・J・フォックスが大切にした、アメリカの神学者、ラインホルド・ニーバーの書いた「ニーバーの祈り」の一文が紹介されました。
その一文は、「治らない障害を受け入れる平静さと、改善できることに挑戦する勇気と、そしてその違いを見分ける知恵」を求めるものであると述べ、この知恵を与えるのが我々医療従事者の役割であると伝えられました。
「患者さんに対し、知恵と経験を持ち、当事者が何をしたいのかという希望を理解して、そこに寄り添いながら多様な選択肢を提示できるような医師になりたい」という熱い思いを語られました。
講演終了後には、道免先生を交え、健育会グループの職員による懇親会が催されました。
会の始まりに、慶應義塾常任理事の北川雄光先生より、健育会グループのますますの発展と、道免先生の更なる躍進を願った乾杯の挨拶をいただきました。

