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講 演 要 旨
アルツハイマー型認知症のケア
- 簡単なテストがある。「よく見て、同じ形を作ってください」とだけ言い、手で同じ形を作ってもらう。アルツハイマーでは早期から視点取得が困難になるため、うまくできない。これだけでも認知症のスクリーニングになる。視点取得という機能は、自己を客観視する、すなわち病識を持つ機能にも関係している。
- 自己を客観視できない認知症の方には、介護者が本人の視点に立って考えることが大切。例えば、「盗られた」と言っても、それを否定するのではなく、「盗られちゃったんですね」等と肯定する、パーソンセンタードケアをすることが大切である。
レビー小体型認知症の診断
- レビー小体型認知症は、幻視、誤認妄想、見間違え、錯視、パーキンソンニズム、自律神経症状(便秘)などが典型的症状。頭がはっきりしている時とそうでない時の差が激しい、幻視、妄想、誤認妄想、REM睡眠行動障害など、特徴的な症状が出る。
- このような症状は本人やご家族から聞き出すのは難しいので、チェックリストが有効である。チェックリストを使うと見逃しを防ぎ、レビーの特徴を見つけ出すことができる。レビーとアルツハイマーを比較すると、レビーは転倒が多く、幻視などが出る。こういう特徴を知っていれば、レビーは見つけやすくなる。