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グループG

患者プロフィール
年齢:60代
疾病:右被殻出血・糖尿病等
入院目的:リハビリと療養
経過
意思疎通は図れる。ADLは全介助(気管切開・胃瘻)にてリハビリ目的で当院に入院。入院時には今以上の機能回復は見込めないことが説明されていた。当院のリビングウイルに息子は延命を希望していた。その後、回復期病棟から療養病棟に移動し療養中、急に呼吸状態悪化、発熱出現。当直医はおそらく肺炎と思われること、当院でも抗生剤治療はできますが、どうしたいですか?とご家族の希望を聞く。すると家族は急性期病院に移ることを選択。主治医からも「リビングウイルが延命であり、夜間に何かあれば当院では対応できないから」と救急搬送を指示。転送先にて抗生剤での治療を行い、当院に再入院となった(転院から約17日)。
ディスカッションポイント
「どうしたいですか」という主治医の説明は…
医師のディスカッション内容
  • 患者さんと家族、そして医師の関係性の問題で、肺炎は突然起こったことではあるが、こういった病態であれば、予想されるのは誤嚥性肺炎が頻発であろうということは予測されるため、予測に基づく説明が十分になされていなかったのではないかと思われる。
  • この症例の特徴は、60代と若い年齢なので、息子さんの年齢を想像するに、20代から30代だと思われる。その息子さんご家族が、60代のお父さんに対して、何もしないという選択肢をとるのは難しいと思われる。
  • 今回、誤嚥性肺炎を経験し、息子さんもお父さんの状況を理解できたと思うので、これを機にしっかりと説明をして、次回以降、こういったことが起こった場合の対応を話し合うべきである。

医師研修セミナーの様子

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