Vol.181 湘南慶育病院 鈴木新院長を迎えて
周辺医療機関との連携を強化
- 竹川理事長
- 着任して2ヶ月ほど経ちましたが、病院のはじめの印象はいかがでしたか?
- 鈴木先生
- 建物の印象は、患者さんと職員の導線がよく考えられていて、素晴らしいと感じました。そして何より建物内が明るいのがいいですね。光を沢山取り入れた建築構造というのは、患者さんの気持ちも明るくしてくれます。あと職員の印象ですが、私はいろいろな病院を転々としていましたけれども、職員がしっかりと気持ちよく挨拶してくれる病院は、湘南慶育病院が初めてで好印象でした。
- 竹川理事長
- そう言っていただけると、嬉しいですね。先生は、日赤病院や大学病院など様々な病院で働かれてきましたが、全て急性期の病院でしたので、湘南慶育病院との違いも感じられているかと思います。
- 鈴木先生
- そうですね。湘南慶育病院は、一般病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟と幅広いジャンルの病棟がありますから、着任してから、今、頭を切り替えて猛勉強中です。急性期病院では救急車が患者さんを運んで来ますから、自然に入院患者数も膨らんでいきますが、急性期だけではない湘南慶育病院では待っているだけではダメで、特に周辺地域の医療機関とのコミュニケーションが重要だと考えています。そこで近隣の病院を訪問し、そこの病院の院長先生はもちろんのこと、現場の医師ともコミュニケーションを取らせて頂いています。また、日本脳卒中学会や日本頭痛学会の代表理事などを勤めさせて頂いてきた私の経歴が逆に仇となり、「すごい人が来た」と引かれてしまうので、ちゃんと私自身が赴いてお話しさせていただくことが大切だと考えています。
- 竹川理事長
- 確かに鈴木先生のような素晴らしいご経歴の方であれば、周辺病院の先生方が構えてしまうのもわかる気がします。訪問先での反応はいかがですか?
- 鈴木先生
- 藤沢市医師会の先生方も含めて、実は非常に好意的な対応をいただいている印象です。例えば同じような性格の病院であっても「お互いが各々の得意分野で補完し合うような形で協力していきましょう」ということで良い形で話が進んでいます。とにかく湘南慶育病院も私自身も新参者ですから、「私どもは地域で需要が満たされていない部分を埋められる病院でありたい」ということをお話させていただいています。このように周辺医療機関との連携を大切にしていくのは、健育会の理念でもあると思います。
- 竹川理事長
- まさにその通りです。健育会グループではビジョンに「クライアントの心を豊かにする病院グループ」と掲げていますが、そのクライアントとは、病院に関わる全ての方々です。そしてその中には、まさに周辺医療機関との連携も含まれています。
- 鈴木先生
- なるほど。そういう意味でも、健育会の精神を周辺地域の皆さんに伝えていけるようになりたいと思っています。