健育会グループ・花川病院は、B.LEAGUE(バスケットボールのプロリーグ)に所属する「レバンガ北海道」のオフィシャルスポンサーをつとめています。キーパーソンは“日本バスケット界のレジェンド”とも称される折茂武彦選手でした。当時は選手として活躍し、現在チームの代表として指揮を取る折茂さん。2011年の設立からはや10年、長いお付き合いになります。
先日、彼の経歴を追った番組「逆転人生」(NHK:2021年6月放送)を観たところ、私の知らない姿がありました。そこで、どのような思いをもってどう変わってきたのか、またプロとしての信念を伺いたく、今回北海道を訪れました。
―健育会がスポンサーに名乗り出たきっかけは?
- 竹川:
たまたま折茂さんを特集しているテレビ番組を目にしたことです。当時はまだ現役、日本代表候補でしたね。選手として一人で懸命にトレーニングに励みながら、社長として経営に四苦八苦していました。ちょうど健育会グループの花川病院が軌道に乗ってきたころ。北海道という縁もゆかりもない地で苦労した上、ようやく地盤ができたと感じはじめていた時期でした。何らかの形で貢献したいと思い、連絡するとすぐに折茂さんがいらしてくれました。
- 折茂:
もう10年前ですね。最初に電話がかかってきたときは騙されてるんじゃないかと。こんなうまい話があるわけない、と疑ったほどです(笑)。というのも、レバンガの前身となる実業団チームはわずか3年で破たん。積み上げてきた信用や信頼を失った状況の中、実質“マイナス”からスタートしたところでした。「北海道にバスケットボールチームを残したい」その一心で動いていましたが、経営は苦しかった。営業に行っても断られる日常だったので、まさかオファーをいただけるとは思っていませんでした。