Vol.241 【特別対談】いつからでも人は変わることができる――折茂武彦選手に学ぶプロフェッショナルの極意

程よい緊張感はチームにも会社にも必要な要素

―現役時代、折茂さんはどのような選手でしたか

竹川:

折茂さんの人気はすごかったね。ファンが投票する「ドリームチーム」に選ばれたことも、テレビで観て知りました。

折茂:

ありがとうございます。引退する年に、北海道のオールスターでファン投票1位に選出していただき、それがBリーグのMVP最年長記録としてギネスに載りました。オールスターには16回出場し、そのうち9回MVPをいただきました。

でも、僕には理事長のような雰囲気は出せません。たくさんの企業を回っていますけど、この空気感を出せる方はなかなかいない。花川病院に理事長が来られると一気に空気が引き締まりますから。

竹川:

本来であれば、常日ごろから職員自らがしっかり業務に励んでいることが理想です。私がいてもいなくても、職員は常に患者さんを見ていなければなりません。常にピリッとしてほしいのが本音ですが…。

折茂:

僕は理事長の醸し出すピリッとした空気感に憧れています。なぜなら、チームにとっても会社にとっても最低限必要なことだと思うからです。弱いチームは“負けのメンタリティー”を植え付けられています。来季からは本気で上位を目指すチームにしたいと考えていますが、まずは選手のマインドセットが必要です。僕も代表として、チームにはある程度の緊張感を持たせたいのですが、なかなかむずかしい。やはり理事長の持つオーラは尊敬します。

代々木体育館にて

竹川:

一度ホームでの試合を観に来たいですね。

折茂:

以前、東京で観戦におこしいただいたときは、緊張して全く力が発揮できなかったのですが…。ぜひいらしてください。