Vol.315 令和6年度入社した新社会人の6カ月フォローアップ研修を行いました

最後は、コロナ禍における石川島記念病院です。救急病院でない当施設を、社会貢献のためコロナ病院にするという判断をしました。当時、コロナ病院にすることを職員に話した際、「みんなには残ってほしいけど、残ってくれとは言えない」と、苦渋の思いで話したことを今でも覚えています。そのような中、私の言葉を聞いた職員の顔はやる気に満ち溢れていました。医療機器や施設の整備・受け入れのオペレーション寳保の確立など、医療・事務スタッフが総出で、ものすごいスピードで体制構築にあたり、コロナウイルスで苦しむ社会に貢献することができました。当時の状況は、「報道ステーション」に大きく取り上げられました。

民間病院というものは、安全、健全経営、親身な対応が大事です。そのために、スピードとチャレンジが大切なポイントになります。そして、患者さんにもっと親身に、もっと良い対応ができることを考え実行することが、社会に貢献することにつながります。我々が掲げている“Our Team”とは、チームとして、安全と健全経営、スピード・チャレンジで取り組んでいくということ。何かあったら、理事長である自分が責任を取ります。新社会人の皆さんには、既成概念・現在のルールにとらわれずにチャレンジしてほしいと強く願っています。

それぞれの病院の地域特性や、経営資源を加味しながら、健育会グループのMVVをベースに病院理念を作り目標としていくということが、病院の価値最大化にはとても大事です。それぞれの病院で働く人たちが、「目を瞑っていても全員が同じ絵を描ける」ということがとても重要なのです。
公立病院と民間病院の違いをここまで話してきましたが、公立病院の医師である知人は、本当に非常に忙しい日々を送っています。真摯に仕事に取り組んでいるが、公立病院では人・組織が分断されているという課題を、見聞きして感じています。チームとして連携する。そのことが、民間病院である健育会グループにおいて大切なことと、強く感じています。