患者さんが苦しむこと無く穏やかに旅立てる環境を提案することは、私が常に皆さんにお話ししている「人間の尊厳は平等である」という考えのひとつです。
延命措置を施されている患者さんご本人も、それを見守るご家族も、深い苦しみの中にいます。患者さん一人ひとりの尊厳が守られているのかどうかを、常に職員全員で問いながら仕事に向き合ってほしいと強く願っています。
「この行為は患者さんの安らぎを妨げるのではないか」という疑問を持った際には、それを重要な議題として挙げ、話し合い、今後の治療についての方針を導き出せるような体制が今、求められています。
そこで、患者さん一人ひとりが心和やかに人生の旅路を迎えることができるよう、ご家族と良好な関係を築きながら、本人の苦痛を伴う延命措置をするべきか判断する委員会を立ち上げます。
百人いれば百通りの方法で患者さんの尊厳を大切にしながら、医療従事者としての使命感を持って、この取り組みに邁進してほしいと思います。
北村 義浩先生
公益財団法人日本尊厳死協会理事長
日本医科大学・教授、長野保健医療大学・特任教授
日本医科大学・教授、長野保健医療大学・特任教授
出身大学
東京大学医学部医学科東京大学大学院医学系研究科博士課程微生物学専攻
専門分野
感染症学、微生物学
研究機関
日本医科大学、長野保健医療大学
所属学会
日本抗加齢医学会
※参考資料1

