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3. 心臓外科医師として伝えたいこと
- 高齢化社会の中で心臓外科医として取り組む姿勢
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- ● 患者さんだけではない、その家族も生き活きと健康を謳歌しなければならない。
- ● 患者さんの闘病中に家族が疲れきっては元も子もない。
- ● 心臓手術からの早期回復は、その大きな手助けとなる。そのために、心臓外科医が心がけることは、手術を「早く(早急に、素早く)、安く(費用負担軽減、無駄なく)、うまく(巧みに、美しい
手術を)」。
- ● 心臓手術は、適正な医療機関で、至適時期に受ければ必ずみんなが幸せになれると信じて、選択される医療機関を目指す姿勢が重要。
- 医師育成について
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- ● 自分に合った大学が自分が入れる大学とは限らない。
- ● 合格可能な大学を探してくぐり抜ける作業が医学部受験。
- ● 大学の社会的存在意義、学費、教育体制の問題等が今なお存続している。
- ● 国家試験合格者数は増加するも、医師の地域偏在が進行すると言う現実。
- ● ものごとの成り立ちや経過を知る・理解することがおろそかになる=EBMの背景を置き去りにする。
- ● リベラルアーツの修養から、人文科学、自然科学、社会科学と医学が密接にかかわり合っていることを身近に経験する。
- ● 他の領域の進歩等、時代を考慮した解釈を深めることで、短絡した思考を修正することができる。
- ● 一般教養の習得も忘れない。
- 医師として周囲との関係で大切なこと
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- ● 苦楽・困難に対して常に顔を背けず、握手する姿勢で向かう。
- ● 自分の行動で周囲を勇気づけようと思うこと。
- ● 周囲が応援してあげたいと思うような工夫・アイディア・ビジョンを持つ。
- ● チームで親しみがもてるような雰囲気づくりをする。
- ● 世代の違う人たちの考え、行動に共鳴する。