医療法人社団 健育会

講演後は参加した医師から多くの質問が寄せられました。

医療チームを成長させ、育てるためには？

• ● 目の前に起こりうる可能性のあることの予備知識を得る。
• ● トラブルに対して全員で取り組んで解答を見出す。問題に対しては、勉強会を繰り返し、全体の知識に変える。
• ● 出来たらみんなで喜び合う。飲みニケーションも時には必要。
• ● 医療チームの結束を高めるには、今までの経験から少なくとも５年は必要。５年を経て進歩・進化に到る。

58歳になった今も、情熱にあふれているのは何故か？

• ● 情熱を支えるものは、患者さんの元気になった姿。
• ● 30人同じ治療をして同じ結果を得られたら、31人目からすこし冒険をしたりする。例えば、30人目まで手術の翌々日に歩くことができるなら、31人目から次の日に歩けるか？など。世の中、日本の常識からして変だと言われても、発展させていく。
• ● 原点に立ち返ることも必要。例えば、外科医にとって創傷治癒は、原点。早く美しく治るように、常に工夫する。
• ● 温故知新と新しいことへのチャレンジが情熱を支えている。

手術で迷いを持って臨んだことはあるか？

• ● 初めての手術のときなど、迷いをもつことはたくさんあった。手術の直前まで、自分で良いのか？、このタイミングで良いのか？、見落としていることはないか？、など迷っていた。
• ● しかし、「誰が目の前の患者さんのことを、一番理解しているのか」と考えるようになった。
• ● それは自分。一番理解しているものが関わるべきであり、自分の持てる英知を結集して事前準備をしっかりやる。頭一つ自分が抜けているはず。