最新レポート
各病院・施設よりグループ内地区予選を勝ち抜いたTQM活動は以下の通りです。（後半2/2）
- 持参薬から当院薬への変更時に患者さんから問い合わせがあることから、当院薬に切り替わった時に患者さんが戸惑いなく安心して薬が飲めるように取り組みを行った。切替日の管理徹底、患者さんの個々に合わせた指導内容の検討を行い、薬剤師が切り替え時に内服薬情報の説明を行うなどの活動を実施したところ、患者さんからの問い合わせ件数が0件となり、患者さんが安心して薬を内服できるようになった。
- ご利用者の夏季間の体重、食事量、飲水量、点滴使用量を調査したところ、各項目が減少していることがわかった。この中から、体調を崩す大きな要因となり体重減少を防ぎたいと考えた。そこで、BMI18.5以下や喫食量7割以下といった栄養低下リスクの高い、認知症専門棟のご利用者7名に対し、前年の体重・食事量・飲水量の変化を調査。前年は7名中5名（71%）の体重が減少していた。要因解析を実施し、対策として水分補給ゼリーの作成・提供、飲みにくい栄養補助飲料をアイスの作成・提供などを他職種と連携して行ったところ、点滴の実施が減り、体重減少は7名中2名（29％）に低下した。
- 年に2回実施している食事アンケートの結果から、毎月に一度行っているおやつバイキングの評価が低かったことから、改善し食事満足度の向上につなげる取り組みを行った。おやつバイキングの日時告知のポスターを作成し掲示、毎月のテーマを設定し演出、盛り付け方法の改善などを行ったことで、ご利用者全員に好きなおやつを選んでいただくことができ、おやつバイキングの認知度（実施前25％→実施後50％）と評価（実施前33％→実施後63％）が向上した。
- 昨年度、最終与薬場面での確認手順「一人双方向型」をルール化し成果を得た。今年度は看護師が最終与薬場面で行う確認手順に着目し、定着率の向上を目指し活動を実施した。情報共有、勉強会実施、確認手順の練習、ルールブックの唱和などの取り組みを実施したが、中間点検でパート看護師の定着率が低かったことから、追加対策としてパート看護師の確認手順の再学習週間を設定。実施前40％だった定着率を100％とすることができた。