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全ての発表が終わった後に、座長の茅ヶ崎セントラルクリニック 院長 阿部先生より
以下のようなコメントをいただきました。

阿部 重一 院長(茅ヶ崎セントラルクリニック)1番目のいわき湯本病院は、騒音の問題に着目した発表でした。目標の30dBというのはヒソヒソ話程度の音で、そこに到達するのは大変だろうと思います。なお、音量だけではなく不快な音が何かということを音質で確かめて、そして音の低減に取り組んでおりますし、継続することで、取り組みにより病院の環境も良くなる実感も出てくるものと感じました。
2番目のライフケアガーデン熱川の食事待ち時間の短縮の取り組みは、はじめ1時間も待たせるのはひどいと思いましたが、エレベータが一台しかないことや、食堂までの距離が長いなど、様々な要因があり、これも大変な取り組みだったのではと感じました。きちんと改善し、待ち時間を短縮できたことは評価できるのではないかと思います。
3番目の茅ヶ崎セントラルクリニックは、私の病院ですので特にコメントはございませんが、今回初めて、外部のアドバイザー(一流ホテルの客室係の方)に力を借りました。このようにTQM活動を進める中で、異業種の方に教えていただくことが、我々の取り組みの中での技術向上に寄与すると感じましたので、是非参考にして頂けたらと思います。
4番目の介護老人保健施設しおさいのインシデント報告書の記入時間の短縮ですが、マニュアル作りや仕組み作りを行い、皆さん頑張っていらっしゃるという印象を受けました。こういう報告書は、書く人、書かない人でかなり差が出てしまいます。ここはきちんと書けるようなフォーマットを作って、その効果も確認できているので、よかったのではないかと思います。
5番目のナースインホームひまわりの担当者制度の確立による 利用者満足度の向上については、情報交流がうまく行われていない中で、担当者はもちろん担当者以外でもきちんとご利用者・ご家族にご満足いただける体制を作るという評価できる取り組みでした。今後は取り組みを進化させて頂ければと思います。
6番目の竹川病院の吸引できるセラピストの育成については、是非このようなシステムを確立し、他の病院・施設に展開しても欲しいと思いました。
7番目の石川島記念病院の薬剤使用差異原因の追究に関しては、とても意義がある取り組みだと感じました。
10番目の介護老人保健施設オアシス21のセルフケアでの舌苔0への取り組みは、テーマの選定が面白いと思いました。これからも、様々な課題に一つ一つ丁寧に取り組んでいただくことで、このような成果が出るのではないかと感じました。
以上、時間があまりありませんので、全ての演題へのコメントはできませんが、TQM活動は回を重ねてまいりましたので、非常に発表の皆さんもいい意味で場慣れてきていると感じました。多彩なテーマ選定ができておりましたので、これからの取り組みに大いに期待しています。

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