最新レポート

講演の後は昼食を挟んで、まずリハビリテーション部門7題の発表が行われました。

リハビリテーション部門 研究発表

【座長】 ねりま健育会病院 院長 酒向 正春先生

食形態の変更に舌圧値が及ぼす影響 石巻健育会病院 高橋 聡美
嚥下障害者を対象に舌圧測定器を用いて、視覚的フィードバックを行う事で舌圧訓練の有効性、食形態の変化との関連性を検討した。視覚的フィードバックを用いた舌圧評価・訓練を行うことで、舌圧値の向上が行いやすくなり、訓練の有効性が示唆された。また、食形態の変更を行うためには舌圧値だけではなく、認知機能の状態にも左右されることが多いことも示唆された。
脊柱・骨盤骨折患者に対して免荷式トレッドミルトレーニング(BWSTT)を用いた治療法の検討 花川病院 西山 駿斗
脊柱・骨盤骨折患者に対してBWSTTを実施し、治療効果を検討した。また、Gait judge systemを利用し、歩行中のモーメント変化を運動力学的視点で定量化することを目的とした。免荷することでBWSTT中及び介入後の歩行で疼痛を軽減した状態で有酸素運動が可能であることが示唆された。
慢性期脳損傷患者の中枢性運動機能障害に対する水治療法の有効性 熱川温泉病院 櫻井 靖一郎
慢性期脳損傷患者の中枢性運動機能障害に対する水治療法の有効性を明らかにすることを目的とした。
慢性期脳損傷患者の中枢性運動障害において、水治療法は、筋緊張や運動機能、バランス能力など一定程度の機能改善が得られる可能性がみられた。
脳卒中患者におけるPolypharmacyがFIMに及ぼす影響 竹川病院 木下 亮
内服薬におけるPolypharmacyの現状把握とADL、認知機能、栄養状態との関係性を検討した。
回復期病棟入棟時の初発脳卒中患者において、過半数がPolypharmacy症例であった。また、内服薬数が少ない程、mFIMが高いことが示唆された。
寝たきり状態に近い患者の呼吸・循環評価について〜パルスオキシメータを用いて〜 いわき湯本病院 武田 裕吾
寝たきり状態に近い患者を対象にパルスオキシメータを用いて、経皮的動脈血酸素飽和度(以下、Sp02)と脈拍数を用いて、理学療法効果を経時的また定量的に評価できないかを試みた。パルスオキシメータを用いて、寝たきり状態に近い患者の呼吸・循環器系の評価を経時的に追従できる可能性が示唆された。
入院患者へのリハビリ介入により転倒リスクは軽減するか 石川島記念病院 藤間 香苗
入院患者に対するリハビリ介入で転倒リスク因子は改善するか、通常のリハビリに下肢筋力強化・バランス強化いずれかの共通した運動を加えることで、より転倒リスク因子は改善するかを検証した。
入院患者にリハビリ介入することで転倒リスク因子の改善が示唆された。
A病院における大腿骨近位部骨折の自宅復帰因子の検討 西伊豆健育会病院 羽田 匡伸
A病院における大腿骨 近位部骨折患者の自宅復帰因子を検討することで、転帰先を数週から約1ヶ月で決定可能かを明らかにすることを目的とした。大腿骨近位部骨折患者の自宅復帰因子を検討し、術後3週目で杖歩行以上の歩行能力であることが、自宅復帰の目安になり、このことから大腿骨近位部骨折患者の転帰先に監視、3ヶ月よりも早期の予測が可能となった。

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