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看護部門の演題が全て発表された後には、座長の叶谷先生から以下のような講評をいただきました。

座長の叶谷先生

今年も様々な着眼点で研究が行われました。研究会の回も重ねてまいりましたので、例えば昨年の研究の結果から、さらに問題点を解明していこうというような、継続性が出てきているのではないかと思います。研究というのは必ずしも派手なものではなく、地道に一年間かけても、やっと少し解明されたかなというようなものです。ですから、継続するということが本当に大事です。このような研究を継続していける環境にあるというのは健育会グループの素晴らしさであり、またその成果がだんだんと実ってきているのではないかと感じました。今年特に嬉しかったのは、石川島記念病院が初めて研究発表というところまで成果を上げて、立派に発表を行って下さったことでした。
去年もお話しさせていただきましたが、急性期病院の学会発表は多いのですが、リハビリ、療養病床、地域包括ケア病床の研究はあまり数がなく、みなさんの研究は非常に貴重です。次のステップとして、研究をさらにブラッシュアップして、全国の学会にチャレンジして健育会グループの力をアピールして欲しいと考えています。そのような視点から以下、コメントさせて頂きます。

石川島記念病院:結果/発表いずれについても良かったと思います。ただ、検査が全員初めてという条件であればバイアスはかからないのですけれども、2〜3回目の方もいらっしゃったということなので、それも属性に入れて発表できるとなお良かったと思います。仮説通りの有意差が得られなかったわけですが、仮説通りでなかったことはどうしてなのかを丁寧に説明することで見えてくることもあると思いますので、有意差がなくても述べても良いのではないかと思います。

花川病院:継続して研究を行われていて、回復期リハビリテーション病棟らしい内容であったと思います。介入の研究は、介入の内容に皆さん興味を持ちますので、できれば介入の内容について根拠も含めて説明できるといいのではないかと思います。

竹川病院:回復期リハビリテーション病棟らしい研究だと感じています。看護師だけでなく、PTやOTとも共同して介入を考えていたので、介入に関しての関心が高く、ご質問も多かったように思います。質問への回答で「そのような意図でやっていたんだ!」とわかったところがあったので、介入の根拠をしっかりと示すことができれば、より皆さんの参考になると思います。

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