全発表後には、座長の重田先生より講評をいただきました。
各施設の対応をていねいに掘り下げ、病院施設に携わる者として大切なことをまとめてくださいました。
どれも勉強になる、明日から活かせる発表ばかりでした。
新しいシステムを活用した治療管理や、チーム体制における情報共有や信頼関係の構築、退院後のグループ内連携など“広義のチーム医療”を学ぶことができました。
中でも、いわき湯本病院の“褒めるリハビリ”はパワーワードとして残りました。現在、企業の新人教育等において褒めることが注目されていていますが、リハビリでも非常に効果の高いものだと思います。
最初からモチベーションを高く持った患者さんばかりではありません。患者さんの意識変容を生かした症例が、良好なアウトカムにつながることがわかりました。医療者側が利用者や患者さんの可能性を信じて行うことが大事です。そのためにもわたしたちが知識を学び、選択肢を広げていくことが非常に重要と感じた発表でした。
最後に私から総括を述べました。
みなさん、発表おつかれさまでした。本日の発表を通じて、4000人の職員の中に“健育会イズム”というものが急激に浸透していることを実感しました。
私がいつも話している“民間ならではのチャレンジ精神”。患者さん、利用者が何を期待しているか。口に出すことだけでなく、潜在的に望むことを引き出しながらその人らしいケアに取り組んでほしい。途中、困難なことにあって断念しそうなときには各施設の理念に戻って、もう一度考えて再チャレンジしてください。