少し余談になりますが、最近、テレビでナースを中心にした『ザ・トラベルナース』というドラマが放送されていまして、主演のナース役の中井貴一さんがよく「医者は病気を治すが、ナースは人間を治す」という台詞を言っています。
テレビの中ではこれはナイチンゲールの言葉と言われているのですが、本部の職員に調べてもらったところナイチンゲールの本にはそういったことは書かれていないそうです。ただ、ある医者が「私は肺炎を治すのではなくて、肺炎に患った人を治すんだ」というような言葉は書いてあります。
前述した「医者は病気を治すが、ナースは人間を治す」という言葉ですが、それは明らかに違うと思います。健育会グループでは、医師、介護は、セラピストすべてのスタッフチームでその患者さんの病気を治し、患者さんが望むことを成し遂げることを常に提唱しています。
患者さんが求めていることを全員が理解して、そしてチームワークで情報を共有して、チームで病気も治す。チームでその人らしい人間性を取り戻す。すなわち、全員がチームの一員なのです。それが健育会グループの目指すチーム医療であります。その発表会がこの第18回チーム医療症例検討会となります。
昨年から我々はOur Teamを提唱しています。患者さんに接する時もOur Team。安全、経営、そして使命。
そういった運営に対してもそれぞれがOur Teamで仕組みを作り、経営にも参加します。
そして今年の3月、初めてOur Team経営の予算を作りました。
それぞれの職種の人間がそれぞれの部署の目標に対して、どのように経営していくかというものを4月に皆さんに考えていただきました。
これをもっともっと毎日考えて行動していただきたいというのが、これからの健育会の課題です。
安全だけではありません。経営、そして親身な対応。
親身な対応をするのは基本的には個人かもしれませんが、そのノウハウはチームで培って親身な対応をしていくということです。
また、どうやったら幸せホルモンが出るかということを常に考え、そして上手くいった症例をチームで共有して取り組んでいただきたいと思います。
来年はOur Teamを意識して、症例だけではなくチームで成し遂げた事例もありますので、名前も少し変えて症例と事例の発表会を行うことを考えています。
今日の石橋先生の講演、そして皆さんの発表を楽しみに聞いていますのでよろしくお願いします。