地域包括ケアシステムを打ち立て、これは医療だけやっていればいいのではなく、グループ全体で回していく。
健育会グループの竹川理事長も仰っていましたが、患者さんに対して医療、福祉、介護、そしてホスピタリ
ティ。赤十字グループはヒューマニティ(人道)。
今回のテーマを振り返りますが、地域連携とチーム医療。広域連携で異なる機関同士を繋ぐこと。チーム医療は
一人一人の集合体となっていると思いますが、様々な医療に従事する人、ヘルスケアに従事する人、多種多様な
施設が高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、分担して互いに連携を行うことで医療、そしてヘルスケアを
提供する。『地域連携×チーム医療』でこの地域を一人の患者さんに対してしっかり対応してあげたいと思いま
す。
地域は一つの病院ですね、としょっちゅう言っていました。地域は一つのチームという形で仕事をしていきたい
と思っています。
最後にマイナ保険証が世間で不評ですが、私はとても推しているんです。なぜかというと、震災時に薬の処方が
とても大変だったのです。お薬手帳を持っていなくて、聞いても「朝に赤い玉1個」とかならまだいいのです
が、何種類も飲んでいる方だとこちらも見当がつきません。そんな体験を踏まえて、お薬の情報はしっかりと共
有しておくべきです。平時ではみなさん否定的かもしれませんが、震災が起きたら必ず役に立ちます。それから
医療情報連携も始まり、今やっと私が震災の時にやって欲しかったことを国がやると言っています。これは絶対
成し遂げていただきたいと思っています。今後はDXなども取り入れながら、地域連携とチーム医療をさらに強
くしていきましょう。
その後お昼休憩を挟み、前半の症例発表がスタート。まずは介護10題の発表が始まり、前半の座長は淑徳大学 短期大学部・名誉教授の亀山幸吉先生が務められました。