2021年 敬老会の模様
今年の敬老会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を踏まえて参加人数を絞り、ご家族の来院や外部ボランティアによる歌や踊りの披露は取り止めとしましたが、運営スタッフが中心となり、患者さんに喜んでいただける企画・運営を心掛けました。式典の対象は、最高齢102歳から喜寿77歳までの計14名で、当日会場に参加できた患者さんは9名でした。ご長寿の方の紹介に合わせ、記念品とともにVTRで患者さんお一人ずつに院内保育園の園児たちからのお祝いメッセージを届けました。また、ご家族からのお便りをスタッフが代読してご紹介。患者さんの安全を第一に、規模を縮小した形で取り組みましたが、和やかな雰囲気の中、ご長寿のお祝いを開催することができたと思います。
催し物では、院内保育園の園児たちからのお祝いの合唱をVTRでお届け。元気な姿を見て、患者さんの顔も自然とほころんでいました。また、職員有志による「はねこ踊り」の演舞では、踊り手の華やかな舞いと熱気、お囃子の音に魅了され、患者さんと職員が一緒になって大きな拍手を送りました。
食事会には、当院栄養科より心を込めて特製のお祝膳を提供。生ちらし寿司を始め、煮しめや茶碗蒸し、フルーツ盛り合わせ、蟹つみれと三つ葉の清汁など、大変喜んでいただけたと思います。
今年度は式典会場より各病棟へテレビ中継。入院患者さんに楽しんでご覧いただけたと感じています。感染予防の観点から、マスク着用とはなりましたが、会場にいらした患者さんと記念撮影することもできました。
今年の病院祭は、昨年同様に新型コロナウイルス感染症防止対策により、ご家族やボランティア・地域の方の来院は取り止め、患者さんと職員のみでの開催となりました。まず各病室にて、ご家族に事前に依頼していたメッセージカードと記念品を贈呈。職員がメッセージを読み上げると、笑顔になられる患者さんや感動のあまり涙する方もいらっしゃいました。その様子は、リモート面会やファミリーファーストでLINEなどを登録されているご家族に動画で送りました。初めての試みでしたが、当日中に登録されている38件すべてのご家族へ送信。閲覧したご家族からは多くの感謝のメッセージをいただき、16件もの返信をいただきました。
その後、外来待合室に設営した喫茶コーナーとイベントステージに患者さんをご招待。抹茶と和菓子でおもてなし、イベントステージでは、院長挨拶を始め、職員によるピアノ演奏、空手の形、ベリーダンス、フラダンスを披露しました。プロ顔負けの職員の特技に笑顔で手拍子や拍手を送るなど、とても楽しんでいらっしゃいました。
お部屋に移動したのち、栄養科による病院祭特別メニューの昼食を振る舞いました。栗赤飯、ステーキ、そば、お刺身、おはぎ、ゼリーといった、いつもより少し豪華な昼食に患者さんも喜んで召し上がっていらっしゃいました。
新型コロナウイルス感染症防止の観点から、本年はご家族、地域のボランティアさんには参加をご遠慮いただき、職員中心で開催しました。2階に104歳、3階に100歳、4階に101歳の患者さんが入院されているため、最高年齢賞の表彰企画を考えて実施。表彰の最中には、日ごろは自身の意思では起きない方が興奮して立ち上がろうとする姿もありました。感染対策のため、会場は各階のフロアで同じイベントを同時に実施。職員有志による「はなウタリ」バンドのランチタイムコンサートでは、各階で歓声が上がり、聞き惚れる姿が見られました。
食事は、料理長自らがテレビ中継を通じてメニュー内容や、工夫して調理した点、産地などを説明。自家製クレームブリュレはガスバーナーで炙って提供し、患者さんの五感に訴える工夫をしました。