リハビリテーション部門の発表終了後、座長の小柳部長から以下のような講評をいただきました。
昨年のこの場で昨年の座長の西伊豆病院の小倉科長から、仮説が足りないのではないか、という指摘がありました。それは、明確な仮説としっかりとした目的を持って、それを立証していくような流れを作ることで、より良い研究が出来るのではないかと言うご指摘だったと思います。今年の研究では、各病院その内容をしっかりと意識してできていたのではないかと感じました。
一つだけ指摘させて頂くならば、毎年指摘されていることではありますが、n数(対象者数)の少なさが挙げられると思います。最近、世間では、ビッグデータと言う言葉も聞かれます。せっかく良い研究をしていても、n数が少ないことで信憑性や信頼性が低いものと判断されてしまいがちです。もちろん少数に注目して、研究を積み重ねてエビデンスをとっていくという事も大切だと思います。しかし、せっかく健育会グループも大きな組織に成長してきましたので、グループで協力し合ってデータを共有して研究がすすめられるようになれば、より信頼性の高い研究が出来るようになるのではないかと思いました。そのような発展を期待して、コメントを終わらせて頂きます。