最新レポート

講演の後は、介護の部の症例発表が行われ、以下の8症例の発表が行われました。

症例発表[医療]の部〈全8題〉座長 いわき湯本病院 院長 学科長 小針 正人 先生

西伊豆健育会病院 医師/坂本 壮

西伊豆健育会病院 医師/坂本 壮

「その場の判断」― 救急医が内科医として働くということ
救急救命の現場では、緊急で気道を確保しなければならないことがあり、その多くで気管挿管が可能であるが、中には外科的気道確保を行う必要がある場合がある。今回喉頭癌治療中の患者に対して輪状甲状靱帯切開を行い救命し得た。年間1例もない処置を迅速にできた背景には、普段から医師、看護師、技師などを中心として頻繁に勉強会を行っていることがある。 今後も、いつ何時訪れるかもしれない重症患者に対して、 日頃からシミュレーション教育を含めた病院全体での勉強会を継続し、適切な治療介入ができるように努力していくことが重要である。

茅ヶ崎セントラルクリニック看護師/成田 朋子

茅ヶ崎セントラルクリニック看護師/成田 朋子

薬物依存からの脱却!~チームによる安定した透析の提供~
薬物依存症を持つ透析歴11年の患者さんに対し、チームとして薬物依存からの改善に取り組み、患者さんの生活背景を理解した上、その人らしい活き活きとした人生を支援するという視点から、家族的な温かい対応と各職種により根気強く食事指導等の取り組みを行った結果、安定した透析生活につながった。

花川病院 言語聴覚士/逢坂 重志

花川病院 言語聴覚士/逢坂 重志

経口摂取・自立歩行が困難と思われた患者の在宅復帰および当院初となる訪問リハビリへの移行
頭部外傷による両側前頭葉・小脳及び脳幹の脳挫傷による失調症のため、車椅子全介助、経管栄養の状態で当院に入院。入院時よりご本人、家族ともに「一緒に自宅で暮らしたい」という強い希望があった。PT・OT・ST・Ns・MSW・RDが協力し、ご本人とご家族を支えた結果、在宅復帰することが出来た。またこの症例で、当院では初めてとなる訪問リハビリが導入された。

石巻健育会病院 MSW/伊藤 朋久

石巻健育会病院 MSW/伊藤 朋久

グループの連携と支援体制で長期療養から自宅へ退院した症例
医療依存度と介護量が高く、自宅退院が難しいと療養病棟へ紹介となった患者さんがグループの連携と支援体制で在宅復帰した。在宅介護に踏み出した家族の思いはグループの連携と支援体制、在宅介護で何かあった場合は「病院を含むグループが一緒に本人と家族を支えてくれる」という安心感であると強く感じられた症例であった。

教育・研修