Vol.329 「第20回TQM活動発表セミナー」が開催されました

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    削減の極み2

    ライフサポートひなた
    笹谷 陸人(理学療法士)
    チーム名:ひなた削減部隊

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    更なる経費削減を求めて

    茅ヶ崎セントラルクリニック
    秋山 美文(事務)
    チーム名:~それCENTRALにやらせて下さい~

    前半の発表後、石川桂子看護部長より、各演題に対する講評が行われました。

    1演題目-誤嚥・窒息事故という命に関わる課題に対し、事故件数を減らすだけでなく、職員の意識向上という本質に焦点を当てた着眼点が素晴らしいです。多角的な対策が職員の具体的な行動に繋がり、報告しやすい環境作りや情報共有の仕組みが浸透したことで、目標達成という素晴らしい結果を迎えたように感じました。

    2演題目-親しみやすい演題名が多くの職員の興味を引き、活動参加に繋がったように思います。ハイムリック法に関する知識だけでなく、実践への心理的・物理的な障壁に真正面から向き合った課題設定は、現場で真に役立つ活動に繋がったと確信しました。個々の安全意識向上は、数値以上の大きな成果をもたらしていました。

    3演題目-転倒転落の中でも排泄に焦点を当てた具体的なテーマ設定が秀逸で、解決策が明確でした。月平均3.3件の転倒転落を0件にした成果は素晴らしく、現場の知恵と工夫、そして実行力に感銘を受けました。看護師だけでなくリハビリスタッフやリスク管理部門を巻き込んだチーム医療の形は理想的であり、活動が組織全体の知恵として定着しようとしている点が真のTQM活動であると感じました。

    4演題目-難しい目標を掲げ、それを確実に達成したことが素晴らしいと感じました。日常業務に潜む小さなリスクを安全活動の範囲として捉えることは、医療・介護現場で非常に重要です。単なる作業工程の見直しに留まらず、職員の心身の状況にまで目を向けた声かけサポートはTQMの本質を捉えており、持続可能な改善に結びついています。この活動がチームの財産として、組織全体の安全文化として定着していくことを期待します。