医療法人社団 健育会
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講演の後は昼食を挟んで、まず看護部門7題の発表が行われました。
看護部門
研究発表
【座長】 横浜市立大学 医学部看護学科老年看護学 教授 叶谷 由佳 先生
医療療養病棟において終末期患者やその家族が望む外出支援を経験した職員と未経験の職員に意識の違いがあるか、また外出支援をするようになったことで意識がどう変化したかを調査した。調査の結果から、調査の結果から外出支援を行っていくことで未経験群も外出支援をしたいと意識が変化しており、外出支援は患者にとって良いというだけでなく職員にとっても自信がつくなど成長に繋がることが示唆された。
看護師は転倒・転落予防に対しどのような観察や判断をしているか、経験年数・キャリアにより違いがあるかを調査した。アンケートを行ったところ、経験年数で転倒転落予防評価の観察・判断の相違があった。また、医療安全研修会に参加した経験のある看護師は「転倒・転落予防は環境とチーム全体で関わることが重要だ」と理解し、観察・判断を行っていた。加えてリスクマネージャーの役割を担うことが、観察・判断力を高めることに効果があるとわかった。
表皮剥離を起こす患者のADLを調査し危険予測と予防することを研究の目的とした。表皮剥離ありの患者は有意に食事・清拭・更衣・トイレ動作・排尿コントロール・排便コントロール・移乗ベッド車椅子・移乗トイレ・移動でFIMが低かった。リスク要因では乾燥・ティッシュペーパー様の皮膚・ぶつかりやすい・医療用のテープに有意差が見られた。FIMの点数が低く、乾燥やティッシュペーパー様の皮膚をしている患者には入院時から看護計画を立案し、個別的なケアの介入をする必要があることがわかった。
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