- 熱川温泉病院
- スキンテアの研究は急性期病院ではありますが、療養病棟の研究はあまりなく非常に貴重な研究だと思います。ADLが低くても、ご自身で手を動かしてしまったりというような方のリスクが高いということがわかったのは新規性だと思います。同じような悩みを抱えている方も多いと思うので、具体的なケアについて文献をもとに根拠をもって考察できると良いと思います。
- 石巻健育会病院
- 療養病棟において看護補助者の存在は非常に重要だと思います。ただ、急性期病院の看護補助者は様々な働き方をしているので、もし看護の大きな学会で発表するときには、研究対象の5病院で看護補助者はどのようなケアに携わっているのか、夜勤をやっているのか等を明らかにすることで、看護補助者がターミナルケアに関わることの重要性を聞き手も理解できるのではないかと思います。
- いわき湯本病院
- 転倒転落についてはこれまでも様々な幅広い研究があるので、過去どのような研究が行われていて、しかし転倒転落が解決できていないので、今回「転倒リスクマネジメント力」に着目したというように説明していただけると研究の目的がわかりやすかったのではないかと感じました。これも介入の研究だと思いますので、カンファレンスの方法なども説明を加えると、聞き手の参考になると思います。
- ねりま健育会病院
- 2施設に渡った研究になりましたが、そのことが研究の分かり難さに繋がってしまったかなと思います。2施設使ったところや、職員の配置に差がないことなど、説明できるとよかったと思います。今回、FIMトイレ動作に着目した根拠がもう少し明確に説明できるとよかったと思いますし、今後は「認知」の項目も検討していく必要もあるということも今後の課題で述べていただくと次に繋がるかと思います。
- 花川病院
- 回復期リハビリテーション病棟が対象だったのに、研究テーマに「病棟」となっていて質問を受けましたが、その点は大切なことだと思います。急性期病棟を含めた一般病棟のナースが退院後訪問をしたらどうなるのかということを見たくて今回たまたま標本が回復期病棟だったのか、それとも回復期リハビリテーション病棟で退院後訪問をする意義を見たいのか、というのは全然違うことだと思います。質問のやりとりで、後者だということがわかったので、研究テーマもそのことがわかりやすいように変えると、研究の意義が見えやすく、内容が際立つと思います。退院後訪問はホットな話題なので、退院後訪問の内容について非常に関心があると思います。どのような患者さんに対して、どのような視点で行ったのか、なども発表の中に入れていただけると非常に参考になると思います。
皆さんがそれぞれの病棟で悩んでいることは、日本全国の病棟でも同じように直面している悩みだと思います。ぜひ研究で得られた知見を外部の学会でも発表し、悩みを抱える病院同士でディスカッションをし、高めながら知見を共有していけるよう頑張ってほしいと考えています。」