>Vol.117
>理事長トーク
HOME

タイトルバー

「大泉学園複合施設(病院・老健)プロジェクト」の建物の建築がいよいよ始まり、2017年4月開設予定となっています。今回の理事長トークでは、大泉学園複合施設の院長就任予定として健育会グループに移籍された酒向 正春先生の話を聞きました。

酒向先生と理事長

竹川理事長リハビリテーション医療の最先端を担っている酒向先生を健育会グループにお迎えできたことは大変嬉しいことです。先生は、脳神経外医から脳リハビリテーション医に転向されたという異色の経歴の持ち主と伺っていますが、そのきっかけはどのようなことだったのですか?

酒向先生私はもともと脳神経外科医として日々、脳の手術をしていました。手術をしていてやりがいもあり、充実もしていたのです。しかし脳卒中を発症した患者さんのうち、手術の対象となる患者さんは3割で、7割の患者さんは重症すぎて手術すらできませんし、その上、手術をした患者さんでも良くならない方もいらっしゃいます。そのような状況の中、手術室にいるよりも、もっと人を元気にする仕事をしたい、重症な方も元気になっていただく仕事がしたいと、2004年、43歳の時に脳神経外科医から脳リハビリ医へ転向しました。

医学博士 酒向 正春(さこう まさはる)先生
健育会竹川病院院長補佐 回復期リハビリテーションセンター長
デンマーク国立オーフス大学 脳神経病態生理学研究所 客員教授
日本脳神経外科学会 専門医 評議員
日本脳卒中学会 専門医 評議員
日本リハビリテーション医学会 専門医 指導責任者
日本脳循環代謝学会 評議員
日本脳ドック学会 評議員

1961年愛媛県宇和島市生まれ。愛媛大学医学部卒。
1987年脳卒中治療を専門とする脳神経外科医となる。愛媛大学医学部脳神経外科講師を経て、2004年、病気の治療以上に、人間回復させることが重要と考え、初台リハビリテーション病院脳卒中診療科科長となり、脳神経外科医から脳リハビリテーション医へ転向。また北欧生活を生かして、高齢者や後遺症を持った方にも優しい街づくりをライフワークとして「健康医療福祉都市構想」を提言。東京都初台地区の「初台ヘルシーロード」実現に尽力。2012年世田谷記念病院副院長、回復期リハビリテーションセンター長。東京都世田谷区二子玉川地区に地域リハビリテーションとノーマライゼーションが充実した超高齢社会に対応した都市と「二子玉川ヘルシーロード」の整備に尽力。2013年には、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」第200回で「希望のリハビリ、ともに闘い抜くリハビリ医・酒向正春」として特集され、攻めのリハビリが注目された。2015年10月より健育会 竹川病院院長補佐に就任。2017年4月開設予定の大泉学園複合施設の院長就任予定。

医学博士  酒向 正春 先生

理事長トーク