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2016年6月11日放送のNHK特報首都圏「最期の医療をどうするか〜命をめぐる選択〜」を見ました。番組の内容は、終末期の医療を担う医師たちの現場で感じた《真の患者本位の医療とは何か?》という悩みや葛藤から、終末期の医療のあり方を考えるというものでした。
今回の理事長トークでは、この番組を見て感じたことを書いてみたいと思います。

私は常々、日本の社会が抱えている問題として、平均寿命と健康寿命の差(男性で9.13年、女性で12.68年※)があり、この差が生み出す様々な問題を解決していかなければいけないと公言しています。そのためには、まず、健康寿命を延ばすことが第一ですが、また同時に今の高い平均寿命が本当に必要な寿命なのか?ということも考える必要があります。

そのような問題意識がある中で、今回の番組は、「人生の最期にあたる終末期に医療をどこまで施すべきなのか」を深く考えさせられるものでした。

番組では、昭和大学病院・救命救急センターでの密着取材の様子や千葉病院の透析センター
で実際に起こった3つの事例が紹介され、現場で悩む医師たちの姿が描き出されていました。

※資料:平均寿命(平成22年)は、厚生労働省「平成22年完全生命表」
健康寿命(平成22年)は、厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」

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