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日本の医療について、よく見てみると安上がりで、効率がいい医療を提供できているのがわかります。平均寿命は長く、新生児の死亡も少ない。というのも、日本は医療が行き届いているからです。それは世界に先駆けて作った国民健康保険制度の恩恵といえますが、この制度は作られてから60年近く経って、制度自体が疲弊しています。この制度の中、高齢者の人口が増える現状では、医療費が増大していくことが予想され、医療改革が叫ばれています。そして日本では、医療と介護の費用を削らなくてはならない状況になっています。このままでは医療で国が滅びてしまうかもしれません。昔、ソ連(現在のロシア)と言う大国が滅びて大変だったことがあります。最近ではギリシャが危ないといわれています。しかしそれは対岸の火事ではなく、日本も危ない。そして、もっと問題なのは、高齢者が増えるのに施設も制度も無いので、お看取りの場所(死ぬ場所)が無い人が増加してきているということです。このような諸々の問題について、皆さんが知り、そして解決していくことがこれからとても大切です。みなさんの成長と活躍に期待しています。

竹川理事長

話の後には、質疑応答の時間を設けました。「患者さんの気持ちに応えるためには、チームワークが必要だと言うお話がありましたが、チームのリーダーが一番優先すべきことは何ですか?」など本質的な質問や、「医療ドラマを見ていて、これは現実と違うな?などと感じることはありますか?」など、多彩な質問を頂きました。

石川島記念病院見学の様子

理事長トーク