>Vol.154
>理事長トーク
HOME

タイトルバー

使命感は育てるもの

私は「使命感」というのは、組織の中で育むものだと考えています。一つは「勉強」です。健育会グループには、色々な研究会、発表会があります。是非そういう研究会や発表会に積極的に参加をして下さい。最初の年から自分が発表するのは難しいと思いますが、数年後には自ら研究した内容を発表して欲しいと考えています。加えて、健育会グループでは組織として様々な勉強のシステムを用意しているので、是非それを活用して技術や倫理観を身につけて欲しいと思います。

研修の様子

また日々の業務の中で。「高い倫理観」と「奉仕の心」で褒められるような仕事をして下さい。上司から褒められる、ご利用者から褒められる、そういうことで更に使命感が育まれていきます。私はそのような職場を作ろうとしていますし、また健育会には優れた行動をした人を褒める評価システムがあります。

「最近の医療職は高い使命感を持っている人が少ない。ナイチンゲールのような高い使命感を持つ人こそが医療に合う」という人もいますが、私は自分の経験からそうは考えていません。例えば、日本で医師を目指す人は、大きく二つのパターンがあります。一つは、特に医師になりたいという気持ちがあるわけではないのに、成績が良いから医学部に入るパターン。そしてもう一つは親が医師だから医師を継ぐために医学部に入るパターンです。日本の医学部は、医師国家試験の予備校になってしまっており、使命感を育む間も無く医師になってしまいます。しかし、やはりそういう医師であっても、研修医の間にしっかりと育てられると中には立派な医師になる人もいます。

同じように、皆さんたちの中には、すでに高い使命感を持って入職される方もいるかもしれませんが、そうでないという方でも、健育会グループは皆さんを高い使命感を持つようなプロフェッショナルな医療人に育てていきますので、是非、そのような勉強の場と評価システムがあることを理解して、日々自分たちの使命感を磨いていけるように努力して欲しいと思います。

研修の様子

理事長トーク