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里宇先生のご講演では、スマートリハ室構想の全体像や、新しいリハビリ装具のこれまでの研究成果などをご発表いただきました。

例えば、脳機能の一部と機械を融合させて脳波や脳血流を読み取ることで、体を意思に合わせて動かす「BMI(Brain Machine Interface)」や、手関節装具と携帯型電気刺激装置の組み合わせにより麻痺手の回復を促す「HANDS療法」、脊髄刺激や外骨格ロボットを活用した歩行機能の治療など新しいリハビリ装具と治療の紹介、また、それらの装具を用いた臨床研究の成果として、慢性期の脳卒中重度手指麻痺の患者42名に10日間のBMIとその後3週間のHANDS療法を行ない、29名に手指運動の改善が見られた研究成果などについて解説していただきました。いずれも従来のリハビリテーションでは改善が困難だった症例に対してアプローチし、実際に大きな成果が得られているというお話は、大変興味深いものでした。

麻痺手の回復を促す「HANDS療法」

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