2015.9.2
「医療白書 2015-2016年版 医療財政、崩壊か再建か 「国民医療」改革へ向けた緊急提言!」が2015年8月18日に株式会社日本医療企画から出版されました。
この中で、私は巻頭特別座談会に出席し、自らの意見を述べさせていただきました。
今回の医療白書では、「わが国の財政状況は、債務残高GDP比200%を超え、債務不履行までのカウントダウンを数える状況に陥っている(1,053兆3,572億円、国民1人 当たり約830万円の借金)。これに対して政府は、2020年のプライマリーバランスの均衡化を国際公約として掲げ、増大し続ける社会保障費の抑制・削減を方針として示している。債務不履行による財政破綻と、それを食い止めるための緊縮策、いずれにおいても現在の医療提供体制を何ら変えることなく維持し続けることは困難である。」との認識を元に、医療改革の行方と持続可能な真の「国民医療」とは何かについて、様々な立場の方々からの提言が掲載されています。
巻頭特別座談会は「財政破綻が招く社会保障制度崩壊の危機と回避に向けて進む医療改革」というテーマで、2015年7月7日に行われました。司会は、京都大学大学院名誉教授で一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構所長の西村 周三氏が務められました。出席者は、医療法人博愛会理事長 武久 洋三氏、慶応義塾大学経済学部教授 土居 丈朗氏、国立成育医療研究センター政策科学研究部長 森 臨太郎氏と私で、合わせて5名でした。