石川島記念病院の副院長 兼 心臓病センター開設準備室長に2013年8月に就任された南雲先生をお迎えし、南雲先生が健育会グループを選んで頂いた経緯や新しい石川島記念病院についての対談を行いました。
- 理事長
- 心臓血管外科の南雲先生を石川島記念病院の副院長 兼 心臓病センター開設準備室長としてお迎えできたのは大変嬉しいことです。はじめに先生のご経歴をご紹介下さいますでしょうか?
- 南雲
- 昭和58年に慶應義塾大学を卒業し、心臓および血管疾患全般を専門に行ってきました。しばらくは大学の病院(慶應義塾大学・東海大学)におり、米国アラバマ大学へ留学、その後、平塚市民病院、済生会 宇都宮病院、足利赤十字病院を経て独立行政法人国立病院機構東京医療センターで働かせて頂きました。
- 理事長
- 私は元々は消化器を専門とした内科医です。内科医は信頼できる外科医を見抜く眼をもっていると思います。それは内科医として担当した患者さんの手術が必要な場合、外科医に自分の患者さんを預けるからです。私は南雲先生が外科医として信頼のおける医師かという視点で実際にお会いして話をし、信頼できる外科医の先生だと感じ、是非石川島記念病院で勤務していただきたいと思ったのです。
- 南雲
- そのように言って頂けるとたいへん光栄です。私が健育会を知ったのは、心臓血管外科の先輩からの紹介でしたが、はじめは「新しく病院をリニューアルするにあたって医師を探している」という漠然としたものでした。ですから、回復期や療養病棟の病院の先生を探しておられるのだと思ったのです。しかし理事長から、急性期、それも循環器内科・心臓血管外科というお話を聞いて大変驚きました。
- 理事長
- そう思われるのも当然だと思います。健育会グループには、西伊豆病院という急性期の病院がありますが、その他の病院は回復期リハビリテーション病棟と療養病棟を持つ慢性期の病院です。しかし、60周年を迎え、国の施策や地域の医療ニーズ、そして健育会グループの未来を見据えたとき、健育会グループの原点である「医療分野」に戻り、「高度な医療を提供できる病院に成長していくこと」、すなわち全世代に「選ばれ続ける病院」になることが、健育会グループの継続的成長には不可欠だと考えました。