この度の東日本震災時の対応が優れた企業に対して、ハーバード・ビジネス・スクールの学生の皆さんが、ケーススタディーの授業の教材となるケースを作成するために来年1月に来日することになりました。その1社として健育会グループの石巻港湾病院が選ばれました。今回の理事長トークでは、健育会グループのMVV策定にあたり貴重なアドバイスを頂くなど以前から大変お世話になっている、ハーバード・ビジネス・スクール教授 竹内 弘高先生をお招きし、対談を行いました。
- 竹川
- 竹内先生には、健育会のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)策定にあたり貴重なアドバイスを頂きました。その節は大変ありがとうございました。
- 竹内
- 懐かしいですね。今回、ハーバード・ビジネス・スクールでは、東日本大震災時の対応が優れている4つの企業について、ケーススタディーをさせて頂くことになりました。4つの企業とは、ヤマト運輸、ローソン、ファーストリテーリング、そして石巻港湾病院です。この4社に共通しているのは、MVVのような理念がしっかりとしているということだと感じています。今回の震災のように、想定をはるかに超えた緊急時には、しっかりと企業の考え方理念が定められていないと対応できないのではないでしょうか。
- 竹川
- そう感じます。私自身もMVVが軸となり、震災時も様々な指示を出しました。また、健育会では、MVVとあわせて私が職員に約束することとしての経営理念を定めています。それは職員が「仕事のやりがい」、「一人ひとりの人生の夢」、「医療・介護に携わる者としての使命感」が持てる職場環境をつくるということです。今回の震災で石巻港湾病院の職員達のみせた「使命感」は非常に高いものでした。