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健育会は医療・介護をサービス業と捉えています。サービス業において何よりも大切なことは、職員が「指示待ち」ではなく「当事者意識」を持ち、「自立」して「何をするべきか」を自ら考えて行動することです。

特に介護部門は、入所・通所・訪問・居宅等に事業が細かく分かれており、それぞれがしっかり連携しながら、かつ事業別にしっかりと採算を管理していく必要があります。そこで、京セラ創業者 稲盛 和夫氏が作り出した「会社経営とは一部の経営トップが行うのではなく、全社員が関わりを持って行うもの」との考えに基づき、部門別に採算を細かに把握していく「アメーバ経営」を2016年9月より導入しました。導入に当たっては、以前より「病院・施設理念の共有プロジェクト」の支援をお願いしている京セラコミュニケーションシステム(KCCS)社にサポートをお願いしています。

京セラコミュニケーションシステム

まず、2016年9月からケアポート板橋、ケアセンターけやき、喬成会在宅事業部の3施設に先行して導入し、2017年4月にはそれ以外の6施設(老健しおん、老健しおさい、ひまわり在宅、ライフサポートひなた、ライフケアガーデン熱川、ライフケアガーデン湘南)についても導入を開始しました。これにより、新規開設のライフサポートねりまを除く全ての介護施設に「アメーバ経営」が導入されたことになります。

喬成会在宅事業部

導入にあたってはKCCSと本部のサポートのもと、管理職を中心に「アメーバ経営」の研修を行いましたが、初めは管理職とはいえ細かに採算を管理した経験がない職員が大多数を占めており、多少戸惑いもあったようです。しかし実際の収入・経費・時間の数字を用いた実践的な採算表作成の演習を重ねていくうちに各々の数値に関する理解が深まり、次第に「どうすれば収入が増えるのか」「どうすれば経費が削減できるのか」というようなことを、職員自身が具体的に考えられるようになってきました。

理事長トーク