2012.6.8
2012年6月2日、静岡県下田市において第7回健育会グループ「チーム医療症例検討会 in 伊豆」が開催され、ご来賓と健育会グループ病院・施設職員約200名が集いました。この検討会については、教育・研修ページで詳しくご報告させて頂きます。今回の理事長トークでは、皆が集ったこの機会に発表した健育会グループの「介護のMVV」についてお伝えしたいと思います。
健育会グループの起源は、竹川病院から始まり、医療事業の発展が基となり、その後に介護事業に取り組みはじめました。当初は慢性期医療の延長として介護事業に取り組んできましたが、今、介護事業がグループの大きな柱のひとつとなる中で、医療と介護の相違点を明確にして、介護事業のMVVを策定しました。
ビジョンすなわち目指すもの「クライアントの心を豊かに」というのは、医療施設であっても介護施設であっても同じですが、ビジョンを実現するためのバリューが医療と介護では違います。
まず、医療では ‘患者さんに提供する価値(バリュー)は「質の高い医療」を' と掲げていますが、介護ではそのバリューを ‘ご利用者には「輝きの一日」を' と掲げました。医療人は ‘患者さんの病状を今日よりも明日改善するために何をするべきか' という意識が大事です。しかし介護では必ずしもそうではなく、「この日1日が輝けるように」と、日々の ‘点' を繋いでいくことが大切です。