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理事長トークvol13vol16でご報告しておりましたが、ハーバードビジネススクールで「東日本大震災での対応が優れた企業のケーススタディ」として健育会グループの石巻港湾病院の事例が取り上げられました。その講義を受けた学生達が、健育会グループから学ぶべきことは「ミドルアップダウンが大切」だという結論に至ったそうです。これは、健育会グループが、トップマネジメントと現場のリーダーそして、その橋渡しをするミドル・マネージャーが非常に重要な役割を果たしているということです。

ディレクター会議の様子

では、健育会グループにおいて、「アップ」「ミドル」「ダウン」にあたる人は誰なのでしょうか。私は、この質問をディレクターに投げかけました。すると、ほとんどが「アップ=理事長」「ミドル=自分たち」「ダウン=職員」と答えたのです。グループ全体を一つの組織すれば、この答えは正解と言えるでしょう。しかし、ひとつひとつの病院・施設を考えたときは、ディレクターはそれぞれの組織のトップマネジメントであり「アップ」にあたる職責です。ですからディレクターの皆さんは、「ミドル」でありそして「アップ」であるという認識がとても大切だと感じます。

そして、それぞれの病院・施設のトップマネジメントであるディレクターと私は、同じ理念・考えのもとに組織を運営することが大切だと考えています。本来は、組織に所属する全ての人が同じ理念の元にあるべきであるし、それが出来ている組織が強い組織と言えます。そこで健育会グループでは、グループの理念と病院・施設の理念を常に振り返ることができるように、携行可能なビジョンカードを作成したり、新人教育では必ず理事長である私が直接、グループのMVVについて伝える場を設けたりするなどしています。しかし、組織の全ての人にMVVを本当の意味で理解してもらうことは、なかなか難しいことです。ですから、それぞれの病院・施設でのディレクターが日常の業務の中で伝えていくことが大切であると考えています。

竹川理事長とディレクター会議の様子

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